タイトルの通り、あの「ロボコン」が映画として東宝系で劇場公開される。製作発表が昨年11月に行われ、筆者はその時に知ったが、今回某新聞の夕刊で特集記事が載っていたため、ここでも取り上げることにした。簡単なあらすじは、いわゆる落ちこぼれの学生ロボットチームが、あることをきっかけに奮起して、大会で次々と勝ち抜いていくという良くある話である。しかし、筆者が注目したいのは「ロボコンが映画のクライマックスになるような盛り上がりを作れるのか?」という事ただ1点である。
これは少し話を発展させると、これからのロボット競技大会産業がF1のような超大型娯楽イベントになり得るのか?ということである。筆者はこれらの大会に昔から興味を持ち、自らも参加しているのであるが、以前の自動車レース産業のように盛り上がる可能性が感じられない。
その証拠に、実際に数年前フジテレビ系で「ロボット格闘技」と題したロボット競技大会の特別番組を制作・放送し、第2回大会まで放送されたが、それ以降は全く音沙汰無しである。ずばり人気がなかったのであろう。失敗だったのである。理由を考えると山ほどあるが、仮に技術的な部分が解決されたとしても、見る側をわくわくさせるような何かを提供できるかは全く未知数である。
新しいイベントをブレイクさせる一つの方法に「ヒーローを作る」ことがある。これは一番わかりやすい例が「アメリカ大リーグ」である。それまでプロ野球以外は見向きもしなかった視聴者が、野茂、イチローそして松井ら「ヒーロー」が活躍することで、全く新しい娯楽に夢中になっている。そして本家プロ野球さえ危ぶまれるほどである。このようにロボット競技大会でも負け知らずの「王者」と言えるようなつわものが現れて、王者対挑戦者のような構図にすると注目度も大きくなるのでは...あくまで筆者の勝手な推測ではあるが...。
話がそれたが、この映画ではそのような「人をひきつける何か」を発見できればと思っている。映画(特に邦画)をほとんど見ない筆者であるが今回は劇場まで足を運ぼうと思っている。ちなみに公開は今秋。もうしばらくお待ちを...。
・参考:東宝の公式紹介サイト
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